ゴムと異素材の接着
ゴムと異素材の接着について
一般的にシリコーンには非接着の性質があり、シリコーン素材同士や異素材との接着が難しいと言われていますが、特定の接着剤を使用したり、素材に前処理を施すことで強固に接着させることが可能になります。弊社ではシリコーン素材との接着に関して、長年の実績とノウハウがあり、接着物との相性を考慮して最適な接着剤や前処理方法を提案することが可能です。ここではゴムと異素材の接着方法について、いくつかご紹介いたします。
RTV接着
- RTV(Room Temperature Vulcanizing)接着は、常温で硬化する接着剤を用いる方法で、さまざまな材料を強力かつ確実に接着します。常温で硬化し接着するため、素材に影響を与えることはありません。特に樹脂製品に対する接着力が高く、耐久性にも優れていることから、カメラ部品等にこの方法が使われています。シリコーン素材の接着面に対してプラズマ処理やコロナ放電などの表面改質を行うことで、接着力をさらに高めることが可能です。
両面テープ接着
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一般的にシリコーン素材には、テープがくっつかないといわれます。これは市販のテープの多くに「アクリル系粘着剤」が使用されているためであり、アクリル系粘着剤はシリコーンにはくっつかないことに由来します。
シリコーンは、「シリコーン系粘着剤」を用いることで接着することができます。弊社では製品に両面テープを貼り付ける治具を開発するなどし、作業効率を高めています。両面テープによる接着は主に製品の足ゴムや金属素材への接着など、平滑面への接着に適しています。
UV(紫外線)接着
- UV接着(UV接着剤、UV硬化接着剤とも呼ばれます)は、紫外線(UV)光を使って硬化する接着剤の一種です。UV光を照射するだけで数秒から数分で硬化するため、生産性が高いのが特徴です。硬化後も透明度が高いため、透明樹脂への接着など、美観を重視する用途に適しています。また、溶剤を含まないため、VOC(揮発性有機化合物)排出が少なく環境にも優しいのが特徴です。多くの樹脂キーを接着する場合、手作業による作業では効率が悪く、作業者によるバラツキも発生してしまいますが、弊社では以下の通り、樹脂部品のゲートカットからUV接着まで、工程のほとんどが自動化されております。
工程の紹介(一例)
当社では、これまでの経験とノウハウをもとに、お客様のニーズに寄り添った製品の開発をサポートしております。
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