ゴム成型について
ゴム成型とは??
ゴム成型とは、様々な用途に使用するゴム製品を特長に合わせたゴム(シリコーンゴム・フッ素ゴム・ブチルゴム・
プロピレンゴム等)を使用し、ゴム成型専用に作られた金型を使用して生産する方法です。
ゴム成型は、一般的にたい焼きと同じように金型の蓋(上型)と底(下型)で構成されています。
製品の形状が複雑であれば、中型(入れ子)を合わせて作製しています。
ゴム成型の方法
ゴム成型は、主に
①直圧式成型(コンプレッション成型)
②注入式成型(トランスファー成型)
③射出成型
④押出成型
⑤機械加工
の5種類の方法があります。
製品形状や生産量などに条件を合わせて成型方法を検討しています。
当社では主に①直圧式成型(コンプレッション成型)と②注入式成型(トランスファー成型)を行っています。
直圧式成型(コンプレッション成型)
ゴム成型の中で、最も一般的で長い歴史があるゴム成形方法です。
直圧式成型には大きな特徴が3つのあります。
1.金型構造が単純なため、コストが比較的安い
2.使用する材料が最低限で済む
3.注入式と比べ、生産性に優れる
直圧式成型は、経済的で多品目製造に向いている成型方法です。
注入式成型(トランスファー成型)
成型の原理としては直圧式成型と同じですが、注入式成型は製品とは別に材料を投入する「ポット」を設け、
ポットに投入された材料をゲートを通じてゴム製品を成型する方法です。
注入式成型は下記の様な特徴があります。
1.金型構造が直圧式より複雑なため、費用は高値になる傾向がある
2.ポット部や、ゲート部にもバリが形成されるため、使用する材料が比較的多くなる
3.金型を閉じた状態で製品を成型するので、製品寸法が直圧式に比べ安定する